200年後も、ずっとキミを。


「―なぁ、朝陽?」



「ん?」



イヤホンはずして、横向きでこっちを見る。



「・・・未来って・・・・、やっぱいいや。なんでもねぇ。」



「はぁ?何?何さー!気になるじゃん!」

ボカボカと、背中をたたく。



「バッ、やめろ、何でもねぇって!」


「あははー!」


「おまえ、下ろすぞ?」



「あ、すいません。」



「ははっ!ウソだよ」



「あはは・・・」



「・・・・・」



「・・・・」



だから、怖かった。


一人で、置いていかれる気がしてた。



なんだか、本能がそれを訴えているみたいに。



強く、強くそう思ったんだ。





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