200年後も、ずっとキミを。

「・・・でも、知冬は海斗がスキ・・・」


「だから、前わかってくれてなかったの?」


「わかんない・・わかんない!!」



・・・あ、そっか。



これが修羅場というやつ?

少し、違うか。



知冬、告ったんだ。



・・・でも、海斗ふったんだ。


他に、女の影なんかないのにな。




ボーっとした頭がだんだんと回復してきた。



「わがまま、言わないでくれよ。」



木の陰から見えた、海斗の顔が本当に悲しそうな顔で・・・。



ここにいる自分の存在が否定されたようで。



そして、何より物わかりがいいはずの知冬がこんなになる“恋”ってものの怖さにおびえていた。


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