200年後も、ずっとキミを。

「響・・・なんで、おまえが・・!?」


響(きょう)


「んー。過去っていいもんだね。自由がある。・・・あと100年もすれば“世界の終わり”なんだけどな」


「おまえ!何故、そのことを―・・・」



グィッと突然響が首もとへ掴みかかってきた。


「なんでって?ボクはね、未来の政府に使えることになったんだ。」








―い ま な ん て 言 っ た ん だ ・・・ ?




「だから、未踏海斗。キミに忠告してこいって言われたんだ。」




―政 府 に 使 え る こ と に な っ た ?



「キミは、過去の世界を楽しんでいるようだけど、時間はもうあまりないよ」



―忠 告 ? 時 間 ? 楽 し む ? 




「これ以上、演技じゃない私情を出していると、未来へ帰ってからも実刑を受けることになりかねない。・・・キミは心友だからね。助けてあげようと思うんだ。」



―演 技 ・・・ 私 情 ・・・ 未 来 で の 実 刑 ・・・




「未来から、キミへ。忠告だよ」



―響 が 政 府 の 犬 に ― ・・・ ?





コマ送りになったような脳内を正常に戻すには時間がかかった。









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