200年後も、ずっとキミを。

――10年後。

俺も、響も、生きていた。


「響、俺、インディシィの図書館を見つけたんだ。」

偶然だった。

響は、驚いていた。
当たり前か。




インディシィ。


この街に最初から住んでいた人たちをそう呼んでいる。


インディシィは、この街に人が捨てられるようになった理由を知っている。



そして、政府の弱みを握っているインディシィは、全員虐殺された。


そんな、インディシィの図書館が、この街の果て。



死体捨て場の焼却炉の奥の隠し扉の中にある。



政府がつねに警備員を置いて、厳重に警備されている。


怪しくて、忍び込んだら、そこには大量の本があった。



インディシィの、知ってしまった過去が、本に書いてあるかもしれないと思い、入った。



この日は、それだけで帰ってきたが



次は――


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