希望のあしたへ
「陽菜ちゃん聞いたわよ、散歩に行くって言いながら本当は翔さんの所に行っていたんですって? ダメじゃないあたし達とは住む世界が違うんだから迷惑かけたら。あっちは大スターなのよ」
やんわりと陽菜を叱る矢嶋に由佳がかわりに謝罪する。
「ごめんなさい千夏ちゃん、あたしが看護師さんにうそをついて連れて行ったの。陽菜は悪くないのよ」
「由佳ちゃんの仕業だったの、ダメじゃないそんなことしたら。それとあたしの事は名前ではなく苗字で呼ぶようにっていつも言っているでしょ」
そう言いながらも矢嶋の表情には笑顔がこぼれていた。
「良いじゃないその位、千夏ちゃんは千夏ちゃんなんだから」
「まったくもう仕方ないわね。それより生で見る翔さんはどうだった? やっぱかっこいい?」
普段の矢嶋からは思いもかけないまさかの質問に、驚きながらも応える由佳。
「何言ってんのよ千夏ちゃんらしくない、もしかして翔のファン?」
「分かる?」
「分かるわよその様子じゃ、いつもの千夏ちゃんと全然違うじゃない」
「そう? 実はあたしデビュー当時から翔の大ファンなの。陽菜ちゃんが翔さんの所に行ったと聞いてあたしうらやましくて……」
朗らかな笑みを浮かべる千夏に対し陽菜が声を弾ませながら話しかけてきた。
やんわりと陽菜を叱る矢嶋に由佳がかわりに謝罪する。
「ごめんなさい千夏ちゃん、あたしが看護師さんにうそをついて連れて行ったの。陽菜は悪くないのよ」
「由佳ちゃんの仕業だったの、ダメじゃないそんなことしたら。それとあたしの事は名前ではなく苗字で呼ぶようにっていつも言っているでしょ」
そう言いながらも矢嶋の表情には笑顔がこぼれていた。
「良いじゃないその位、千夏ちゃんは千夏ちゃんなんだから」
「まったくもう仕方ないわね。それより生で見る翔さんはどうだった? やっぱかっこいい?」
普段の矢嶋からは思いもかけないまさかの質問に、驚きながらも応える由佳。
「何言ってんのよ千夏ちゃんらしくない、もしかして翔のファン?」
「分かる?」
「分かるわよその様子じゃ、いつもの千夏ちゃんと全然違うじゃない」
「そう? 実はあたしデビュー当時から翔の大ファンなの。陽菜ちゃんが翔さんの所に行ったと聞いてあたしうらやましくて……」
朗らかな笑みを浮かべる千夏に対し陽菜が声を弾ませながら話しかけてきた。