希望のあしたへ
「待って、頭をあげて下さい。僕はあなたのミスに対しては怒っていませんよ。だからもう僕に対して謝らなくて良いんです」
「そう言うわけにいきません! 全ての原因は僕なんですから」
「だから良いんですってもう、幸い命にかかわるような大きな怪我ではないですしもういいですよ。あなたのミスに対して攻めるつもりはこれっぼっちもありません。人間だれにでもミスはあります、今回あなたにあったように僕にだってミスをする可能性は十分にあります」
「でもそれでは僕の気が済みません」
「君は自分の気が済まないから僕に謝っているの?」
「いえ、別にそう言うわけでは……」
「そうだよね、ごめんね意地悪いって、でもね、問題はミスをした後だと思うんです。一度ミスをしたらその後同じミスを繰り返すようではその人の成長はありません。問題はいかに同じようなミスを減らしていくかだと思うんですよね、結果集中力が増すことで全体的なミスもなくなると思うんです。ですから再び同じようなミスをしてしまった時は僕も怒るかもしれません。ですので今回のあなたのミスに対して僕は怒ってないです。それに今回は自分の落ち度もありました。ですから本当にもう頭をあげて下さい」