希望のあしたへ
「どうして?」
「陽菜ちゃん今日少し熱があるのよ。昨日は少しはしゃぎ過ぎたんじゃない?」
「はしゃいだつもりはないんだけどなぁ、どうしても無理ですか?」
「ごめんなさい今日はおとなしくここで寝ていてくれる? 明日熱が下がればまた行っても大丈夫だと思うから」
この日も亨のもとに向かうつもりでいた陽菜は亨のもとに行くことを禁じられてしまったため落ち込んでしまい、いささか残念に思っていた。
「はぁい分かったわよ、今日はおとなしく寝る事にします。元気なのになぁ? でも亨兄ちゃんにもらったプレーヤーだけは聞いていて良いでしょ」
「仕方ないわね、まぁ良いわ。でもずっとはだめよ、最低でも一時間聞いたら十分休むこと、そうしないと耳によくないからね。それに熱がある時くらい少しは休まないと……」
「分かったわよ千夏ちゃん」
そう言いながらも陽菜は矢嶋が病室を後にするとすぐさまデジタルオーディオを手にし、そっとそのスイッチを入れた。陽菜の耳元には大好きな翔の曲が鳴り響き、陽菜はずっとその音楽に酔いしれていた。
その日の午後いつもの様に由佳が見舞いにやって来ると、ドアを開けるなり威勢よく声をかける由佳。
「陽菜ちゃん今日少し熱があるのよ。昨日は少しはしゃぎ過ぎたんじゃない?」
「はしゃいだつもりはないんだけどなぁ、どうしても無理ですか?」
「ごめんなさい今日はおとなしくここで寝ていてくれる? 明日熱が下がればまた行っても大丈夫だと思うから」
この日も亨のもとに向かうつもりでいた陽菜は亨のもとに行くことを禁じられてしまったため落ち込んでしまい、いささか残念に思っていた。
「はぁい分かったわよ、今日はおとなしく寝る事にします。元気なのになぁ? でも亨兄ちゃんにもらったプレーヤーだけは聞いていて良いでしょ」
「仕方ないわね、まぁ良いわ。でもずっとはだめよ、最低でも一時間聞いたら十分休むこと、そうしないと耳によくないからね。それに熱がある時くらい少しは休まないと……」
「分かったわよ千夏ちゃん」
そう言いながらも陽菜は矢嶋が病室を後にするとすぐさまデジタルオーディオを手にし、そっとそのスイッチを入れた。陽菜の耳元には大好きな翔の曲が鳴り響き、陽菜はずっとその音楽に酔いしれていた。
その日の午後いつもの様に由佳が見舞いにやって来ると、ドアを開けるなり威勢よく声をかける由佳。