希望のあしたへ
「たった三年で買い替えたの? それももったいないね、やっぱり金持ちは違うなぁ。でもそのおかげで陽菜がパソコンをもらえる事になったんだから良かったのかな?」

「それだけじゃないの」

「まだほかにあるの?」

「そのうちプリンターも必要になるって話になって、そのプリンターまで買ってくれるって言ってくれたのよ。でも病室にプリンターを置けるかわからないから、もし聞いてみてそれがだめだったらSDカードに落として亨兄ちゃんが家のパソコンで印刷してくれるって言ってくれたの」

「そうなの? 良かったじゃない陽菜」

「確かに良かったけどほんとに頂いてしまって良いのかな?」

「何言っているのよ、良いのよくれるって言ってるんだから」

「そうなのかなぁ?」

「それより今日も翔さんのとこ行くんでしょ、早く行こう」

ところがそんな由佳の言葉を聞いた陽菜は表情を曇らせ俯いてしまった。
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