希望のあしたへ
「何言ってんの由佳ったら、あたしたちまだそんな関係じゃないから。ただの幼馴染なだけよ」

「どうだかね、二人随分ラブラブに見えたけど」

「もう意地悪言わないで」

「はいはい『まだ』単なる幼馴染でしょ、分かりました」

「なに『まだ』を強調しているのよ、ほんとに何にもないんだからね」

「分かったわかった」

すると最後に思い出したように陽菜に尋ねる亨。

「そう言えば陽菜、例のパソコンの件どうなった?」

その声に陽菜はうれしそうに応える。

「ああそれね、先生に聞いたら使っても良いって、あとプリンターもね。なにかに打ち込むことは悪い事じゃないからって、ただあまりのめり込みすぎないようにってくぎを刺されたけどね」

「そうか、確かにそうだよな? 分かった今度マネージャーに持ってきてもらうから少し待ってろな」

「ありがとう。ただパソコンはどうにかなりそうだけどプリンターの置き場所が無いんだよね」

「確かになさそうだな」

あたりを見回しながらいう亨。

「とにかくパソコンだけでも持ってきてもらうよ」

「ありがとう亨兄ちゃん、大好き。あたし待っているね」
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