希望のあしたへ
「ところでおばさん、おじさんの姿を一度も見てないですけど今どうしているんですか?確かに仕事で忙しいでしょうけど話題にも載らないのでどうしたのかなと思って、元気にしています?」

「おじさんね、今海外なの。単身赴任でずっと帰って来られないのよ」

(陽菜がこんな状況の時によりによって単身赴任か、それも海外に。おじさんも会えなくて心配でたまらないだろうな? でも仕方ないよな仕事なんだから……)

「そうだったんですか。じゃあ陽菜もさびしいでしょうね、ただでさえずっと病院暮らしで心細いだろうに。おじさんも心配で仕方ないだろうな?」

「そうね、陽菜がこんな状態だから最初は断ろうとも考えたけど業務命令だから仕方ないって、それに働かないと陽菜の入院費どころか生活費だって稼げないでしょ?」

「そうですね。おばさんも大変じゃないですか?」

「あたしは良いのよ、なんとか頑張っていけるわ」

「俺も退院してからも出来るだけ来られるようにしますね」
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