希望のあしたへ
「もう大丈夫よ、心配かけてごめんね」

「そうそれならよかった」

陽菜の一言を聞いてほっと一安心する由佳。

「それじゃあ今日はもう帰るね、この後ちょっと大事な用があるのよ」

「そうなの? 今日はありがとね由佳。また来てね、待っているから」

気を使い二人にしてあげようと病室を後にした由佳であったが、その後亨は由佳の思惑とは違う行動をしてしまう。

「じゃあ俺もそろそろ自分の病室に帰ろうかな?」

「そうなの? もう少しいてよ」

「まだお前も体調がよくなって日が浅いからな、ゆっくり休め」

「はあい」

残念そうに大きくうなだれる陽菜。

その後亨は病室を後にした。
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