意地悪なきみの隣。
「もう〜……大和サンタさん、ありがと」
箱の中身を見て私は涙が出そうになった。
やっぱり、いつもいつもずるい。
だって箱の中身は……
「好きっしょ、キツネ」
手のひらより少し小さめのフワフワのキツネがサンタさん仕様になってるキーホルダー。
キツネは私たちの大切な思い出の動物。
「も、もう〜〜っ…………!」
「言葉になってねえし」
うまく言葉が出なくて、大和サンタさんの胸辺りをポカポカ殴る。
どうしてそんなに…そんなにかっこいいんだよ。
意地悪なくせに、なんで急にかっこいいことしちゃうのかな。
嬉しくてたまらないんだ。