意地悪なきみの隣。



まくらを抱きかかえて一瞬だけ私をチラッと見てそう言った。


高橋くんと同じ……?



「そ…それって…どういう…」



頭の中がぐちゃぐちゃになる。


そっと手を伸ばして私に背を向ける大和くんに触れようとする。



…あ、耳が真っ赤だ。



「うるっせ!言ったんだからもう終わりだよ!」



「わ!ビックリした!」



突然まくらをベッドに叩きつけてドスドスと歩いてさっきの位置へと戻ると、残っていたケーキをバクバクと食べた。



「あーっ!私もあと一口くらい食べたかったのに…」



ペロリと完食されたケーキのお皿にはフォークが2つ。



残念…。


いいもん、また自分で作ればいいや。



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