意地悪なきみの隣。



「寒い?」



「うん、少しだけ」



「ん、あげる」



ほっぺに押し付けられたのは、温かくなっているカイロ。


手袋の上からは感じないけど、ほっぺにあてるとポカポカと感じる。



「温めて13時間」



「鬼練の前から温めてたんだね」



今日はとっても寒いもんね。


そんな、他愛ない話をしながら夜道を歩いた。


大和くんの家から私の家までは歩いて15分程度で、2人だとあっという間だった。


そりゃあ、幼稚園が同じだしそれなりに近いよね。




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