意地悪なきみの隣。



それどころじゃなくって、大和くんの言葉がちゃんと頭の中に入ってこない。


ぼんやりと聞こえてくる声は、耳元でそう言った。












「俺、お前が好きだ」









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大和くんの白い息が私の横を静かに通り抜ける。






その中に私は確かに、







好き








という言葉を見つけた。














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