意地悪なきみの隣。



やっ………………………ちまった。




12月25日、クリスマス。



きっとそんな特別な日に、気が狂っちまったんだ。




俺の腕の中には郁ちゃん。


好きだと言ってしまった。


ほんとはもっと違う形で、もっとかっこつけてさ。

なんて考えてたのに、そんな計画は全部水の泡ってわけで。


俺、ほんとに何してんだよ………。



「あ……の…大和くん?」



郁ちゃんの言葉に我に返る。


俺だってこんな展開は予想してなかった。


でも、伝えちまったんだから仕方ねえよな?


突っ切らなきゃ、男じゃない。




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