意地悪なきみの隣。



「返事、別に今じゃなくてもいい」



なんて、ただ焦ってるだけ。


今、NOなんて返事聞いたって悲しいだけだし、残念すぎるクリスマスだろ。


それに…雰囲気にのまれてYESなんて返事も聞きたくない。


ちゃんとバカなりに考えて考えて、郁ちゃんの言葉が欲しいから。



「ハッピークリスマス。今日はありがとうな」



そう言ってコートのポケットから小さな袋を出して郁ちゃんのコートのポケットに入れる。



大和サンタさんからのもう一つのプレゼントです。



きみはプレゼントを見てどんな顔をするんだろう。



どんな言葉を言うんだろう。



どんな風に俺を思い出すんだろう。




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