意地悪なきみの隣。



「やるじゃん、おめでとう」



「あざまろ」



「喋んな」



ウインクしながら目元でピースする紘樹。


きもい。


クリスマス翌日、俺は紘樹の家にお邪魔している。


まあ予想していた通り、市倉と付き合い始めた。


クリスマスが記念日とか、なんてロマンチックな奴らだ。



でも本当に、良かった。


紘樹はキャラもキャラで割とモテるくせして断るし、本気で市倉しか見てなかったから。


叶ってよかったと友達ながらに思う。



「つーか俺の話はこれで終わりでいいんだけど。お前、告ったんだって?」



「まあ…」



そうだ。



俺、昨日告ったんだ。





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