意地悪なきみの隣。



廊下を歩いていてもいろんな奴に見られ、女子からはざわめきの声。


郁ちゃんはそんな声にいちいちビクビクしながら俺に引っ張られる。



そしてたどり着いたのは空き教室。


というより、4時間目まで移動教室で使われてた教室。


4時間目が終わると生徒も先生も教室や職員室に戻るから、誰もいなくなる。


昼休みの後の5時間目も、使用されるから昼休みのこの時間も施錠されてないってわけだ。


バンッとドアを勢い良く閉め、そのまま壁に追い詰める。



掴んでいた腕を壁に押し付け、小さい郁ちゃんを見下ろす。


郁ちゃんは目を合わせないようにキョロキョロしている。



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