意地悪なきみの隣。
「大和くんがわかんないよ〜…」
うんうん、と頭を撫でてくれる。
陽菜ちゃんは私のお母さんみたい。
「ほんっとアイツ下手くそだよな」
呆れるように高橋くんは言った。
へ、下手くそって?
もうすでに頭がパンパンな私には理解できない。
「まあ、ここまで来たらもう郁の気持ちも確定ってところだね、紘樹」
「だな」
ななな、なんのことっ⁉︎
2人で見合わせてうんうんっと頷く。
「…あ、間宮くんは?」
「帰ったよ!もー今は間宮のことなんて考えてるの場合じゃないでしょ」
さっきまでお話してた間宮くん。
ちょっと大和くんと悪い空気になっちゃってたけど大丈夫かな?
大和くん、たまに怖いんだから。