意地悪なきみの隣。



「西野ー。今日、日番だよなー?これよろしくな」



ズシっと大量のプリントが手に乗せられる。
見れば、ついさっき授業で使った数学のプリントだ。



これを数学教室へ持って行けというのが少ない言葉でもわかった。


先生は私の肩をポンポンと叩き、そそくさと教室を出て行った。



「陽菜ちゃん、ちょっとこれ持って行ってくるね。先にお弁当食べててね」



「りょーかーい」



ケータイを触りながらヒラヒラと手を振る陽菜ちゃんを置いて数学教室へと向かう。


締め切っていた教室とは違ってすんごい寒い。



ささっと持ってっちゃおーうっと。




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