意地悪なきみの隣。



あれ…?


なんでだろう。



「西野…そっち行くなって言っただろ」



しゃがむ私の前に間宮くんもしゃがんだ。
でも私は目が離せなかった。



大和くんが女の人と笑ってる姿が。



普通だよ。

誰とだって笑うじゃん。


なのになんで、胸の奥がチクチクするんだろう。
なんで悲しくなるんだろう。



「見んなって」



そう言って私を抱きしめた。
自分の胸に私の顔をうずめるようにした。

私が2人を見ないように。


最近、お昼休みに大和くんが教室にいないのってあの人といるからかな…。



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