意地悪なきみの隣。
間宮くんの腕の中で涙が出そうになる。
「俺のこと好きになればいいのに」
「……へ?」
私の耳元で呟いた間宮くんの言葉に耳を疑った。
目を見開くと、ゆっくりと私から体を離した。
「中島の何がそんなにいいの?俺でいいじゃん」
「…あ、あの…」
間宮くんの目は真剣で、本当なんだってわかる。
でも、いつからなんだろう。
中学から?
それとも高校生になってから?
だって間宮くんと仲良くなったのは本当に最近のことだから。