意地悪なきみの隣。



とりあえずお弁当食べよ、って陽菜ちゃんが言うから、お弁当を持って陽菜ちゃんの前の席に座る。



お弁当を広げると、今日はハンバーグが入っていた。
昨日の夜ご飯のあまりだ。


いつもなら嬉しいのに、なんだか嬉しくない。



「どした、何があってそんなテンション下がってんの」




「あのね…」



さっきのことをゆっくり話す。


話してると、そんなに気にすることでもなかったんじゃないかなって思ったり。


だって、私だって間宮くんとお話ししてたし…。



ううん、だからだ。

間宮くんとお話してるのを少し嫌そうだったのに、大和くんだって知らない女の人と話してたんだもん。



スリッパの色的にきっと、2年生だ。


私の全然知らない人。



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