意地悪なきみの隣。
「あの、中島の前にいろいろツッコミたいことあるんだけど。間宮に告られたの?」
「うん、でもそれは断ったよ」
「はは……あんた、すごいね」
話し終えると、陽菜ちゃんは大和くんよりも間宮くんの話題を気にした。
それに、すごいなんて言う。
「郁、中島のことになるとわかんなくなるのに他の男子に対してはちゃんとわかってるじゃん」
ほ、ほんとだ。
間宮くんが嫌いなわけじゃない。
でも、間宮くんじゃないって思ったんだ。
パクッと一口食べたハンバーグは、こんな気分でもやっぱり美味しい。
「心配することないよ。中島は郁のことちゃんと好きだって」
「そうかなぁ…」