意地悪なきみの隣。



「はぁ……やれやれだよ。まあ無理して考えることないよ。てゆーか、間宮、やっぱり郁のこと好きだったんだね〜」



「やっぱりって?」



お弁当を食べる手が止まる。
いわゆるドヤ顔をする陽菜ちゃん。


やっぱりってことは知ってたってこと?



「いや〜だって、中3の時同じクラスだったでしょ?あんたたち。その時から薄々思ってたんだよね〜」



「でも、話したことなんてほとんどなかったよ?」



確かに私と間宮くんは同じクラスだったけど、本当に少ししか喋ったことない。


好きになるきっかけなんて全然なかったと思うんだけどな。



「私が郁の教室に行ったら、よく見てたんだもん郁のこと。でも郁から間宮の話出てこないし、特に何もされてないんだったら勘違いかなって」



「なるほど…」



さすが陽菜ちゃんだ。



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