意地悪なきみの隣。



「いーく。悪いことしてないからね、あんたは。そんなこと考えてないで早く中島のところ行かなきゃ違う女に取られちゃうよ?」



私の顔色を見てズバッと言う。


陽菜ちゃんはいつも私の考えてることを当てちゃう。
本当にすごいよ。



「あの女の人…誰なんだろう」



「さあね」



違う学年に知り合いがいたなんて知らなかった。
でも、どこかで見たことあるような…ないような…。



うーん、私の勘違いかな。



「早く食べなさい!次の授業始まっちゃうよ!」



時計を見ると次の授業まであと5分。

急いで残り一口のハンバーグを食べた。





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