意地悪なきみの隣。



「大和、今日どうする?OFFだしね」



「あー…あの、今取り込み中なんで」



今日OFFなんだ?
いつもOFFなら私に言ってくれるのに。


知らなかった。


素っ気ない返事の大和くんに、ムッと怒った顔の雪乃先輩。



「だって言ったじゃん?今日の放課後は私と過ごしてくれるって!」



胸の奥がザラザラする。
いつか2人が笑ってるところを見たのと同じ感じだ。


嫌だよ。


ねえ、雪乃先輩と一緒に過ごすの?


もう私のこと好きじゃないの?


そんなの、悲しいよ。
私には大和くんが必要なんだよ。


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