意地悪なきみの隣。

3問目の答えです。




ポロポロと涙が流れる。
そんな私を見て大和くんも雪乃先輩も目を丸くする。



チョコの箱を持つ手にキュッと力が入る。



「……とらない…」



「すいません、先輩。俺、今日無理っす」



私の言葉を遮ったのは大和くんだった。


雪乃先輩の隣にいた大和くんは、いつの間にか私の隣にいて肩に手をまわしていた。


その手の触れる肩が熱を帯びる。


優しい手は、いつも安心する。



「なんでその子なの…?」



悲しそうな顔をする雪乃先輩。
あ……きっと雪乃先輩、大和くんのこと好きなんだ。

ほんのり赤いほっぺたが恋してるって言ってるの。



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