意地悪なきみの隣。



だって、中島くんといる時は絶対に楽しいんだもん。


不思議なことも言ってくるけど、それが中島くんなわけで。


それも含めて、意地悪を言うけど嫌いにはなれない人。


思いっきり避けられると悲しくなっちゃうよ。


キスの意味なんてわからなくて、あの質問も全然わからない。



「3問目は難しいよ…」



好き………。



私が中島くんを好き?


どうなんだろう…。



確かに好きだし、ドキドキだって…たまにはあるよ?
でもその好きもドキドキも恋愛なのかはわからない。


ふう…とため息をつくと、よしっ!とお昼ご飯を食べ終わった陽菜ちゃんが勢いよく立ち上がった。



「郁!練習見に行こう!」




「……………へえ?」







< 54 / 214 >

この作品をシェア

pagetop