意地悪なきみの隣。
「中島くんっ!」
少し息を整えてそう名前を呼ぶと、中島くんは足をピタッと止めた。
そしてゆっくりと振り返って
「何?」
……って、冷たい顔で。
あ……れ…?
いつもなら、笑ってるのに。
全然笑ってない。
「あ…の」
思わず言葉が詰まる。
えっと…私、何を言いに来たんだろう。
中島くんに何を伝えに来たんだろう。
「なんで……キスしたの?あと…3問目の答えは……」
「答えねえよ。3問目の答えもいらない」
中島くん…?
ゆっくりと近づいてくる中島くんは、中島くんじゃないみたい。