ちょっぴり恋して
ж 抑えが効かない
俺は来月のスケジュールをコピーしてもらいに

クラブのカウンターへ寄った。

「コピーを頼むよ。」

「はい、わかりました。」

受付スタッフに渡した。

「困ったわ。」

事務の堀井さんが近くにいた。

「どうかした?」

「友達の荷物を預けたいんだけど、今日はもう閉めるっていうから。」

「誰の荷物?」

「これ、友達の竹中未由ちゃんの。届けたいけどこれから外出で直帰だから。もう夜は来ないと思うけど、もし来たらと思って。」

「俺が届けようか?」

「えっ?」

「家なら知ってるよ。この間足をくじいて送ってったから。」

「小野コーチ、いいの?頼んでもいい?」

「別に構わないよ。」

「助かるわ。じゃ、お願いします。未由ちゃんによろしくね。私、もう出なきゃ。」

「確かに預かりました。」

「今度お礼するわ。じゃ、お先に!」

堀井さんはバタバタとエントランスを出て行った。

「コピーできました。」

俺はスタッフからコピーを受け取った。

「ありがとう。お先に!」

「お疲れさまでした!」

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