.+*:゚+隣の席の君.+:゚+。.㊤
「なんだこれ!!!」
一人の男子が大きな声を出した。
男子の手には授業ノートよりひとまわり大きいノートがあった。それは確かに広瀬君のノートだった。
私もノートには興味があった。
本当に勉強してたのかなって思って。
「え?!何見せてー!」
美咲ちゃんが男子の持っていた広瀬君のノートを取った。
「うわぁ、綺麗!」
そのノートには花や猫、たくさんの植物の絵が1枚1枚かいてあった。
「これ広瀬が書いたの?!」
みんなそう言っていた。
そして----
「え?」
美咲ちゃんや、周りにいたクラスのみんなが注目していたノートの最後のページを開いた時だった。
みんなが私の顔を見た。
「…!?」
私はびっくりした。
その絵は
私の横顔だったのだ。
「え、何、広瀬きもっ」
「えー!!!これ梨奈ちゃんジャン完全」
「なんでー!?」
みんなワイワイギャーギャー言っていたけど
私が一番疑問でそしてびっくりした。
広瀬 蒼士。
益々謎だらけだった。