.+*:゚+隣の席の君.+:゚+。.㊤
嬉しい

どうして私の絵を書いたんだろう。
そればかり気になって先の授業は集中できなかった。
放課後になった。
私は委員会の仕事があって一人教室に残って作業をしていた。

ガラガラガラ

「あっ」

教室に入ってきたのは広瀬君だった。

驚いた素振りを見せたあと、引き出しの中を探った。
「ない」
彼は焦っていた。
「ノート」
とだけ、広瀬君は不満そうに私に言った。
ノート。あの事だろうか。


あれから男子達は興味津々でノートを離さなかった。
今はどこなのかわからない。

「知らない。…でも…見ちゃった。」
私はそう言った。
すると広瀬君は今までにないような顔を見せた。
怒っていた。

「あの……なんで私をかいたの?」

怖かったけどずっと疑問だった。
すると、

「いや、その、綺麗な顔立ちしてんなー的な…」

ドキッ

びっくりした。広瀬君は怒っているようなふてくされているような恥ずかしそうな顔をした。

どうしていいかわからなかった。

でも一つ誤解が解けた。
黙れと言ったのは私を書いていたから。
動いて欲しくなかったからだって。

少しきつい言い方だけど

彼は悪い人じゃないって感じた。
わかったきがした。
< 8 / 13 >

この作品をシェア

pagetop