恋のはじまり
驚いて見てみると、勢い良く入って来たのは西山君だった。

「そうですよ!
笹本さんは課長に言い寄られて迷惑して不快に思っているんですよ。泣く程にね!大事な部下に手を出して、一体課長は何をしてるんですかねー?」

いきなり入ってきて西山君はとんでもない事を課長に言い放った。
私はそんな事は思っていないし、課長を不快にも思っていない。
課長に届かない想いが悲しくて、上手くいかなくて、涙が出ただけだ。
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