恋のはじまり
課長との報われない現実と、いきなり後輩にキスをされたショックで堪らず涙が込み上げてきて、みっともないけれど泣いてしまった。
「なんであんな事したのよ…うっうっ…。」

ボロボロと泣き出した私に西山君はギョッと驚いた。
「笹本さんっ、ごめんっ、じゃなくてすみませんでした!いきなりキスして嫌でしたよね、俺が悪かったです!す、すみませんでした。だから泣かないで下さい。」

そう言ってまたギュッと抱き締めてきた。
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