恋のはじまり
課長とのすれ違い、西山君の優しさ、色んなものが私の心の中でグチャグチャになっている。自分の心が制御出来なくてめちゃくちゃだ。

「笹本さん、皆には適当に言っとくんで 落ち着いてから来て下さいね。あんまり泣くともっと目、腫れちゃうんで。
先に行ってますから。」

そう言って西山君は先に給湯室から出て行った。
1人になって一層涙が込み上げてきて、1人泣いた。
どうして恋はこんな辛い気持ちになるものなのだろう?
課長に恋してた最初はうきうき嬉しい気持ちだったのに、こんなにどん底に突き落とされるような気持ちになるなんて思ってもいなかった。

今まで自分は何も知らずにここ迄来てたんだ。恋の仕方も知らないで。

課長が好き、だけど課長とは報われない…。

これから私はどうしたらいいんだろう?
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