君=花=俺∗﹡
「泣いて…ない、から。」

「…そ。」

「うん…。」


竜夜は黙って僕のそばにいてくれた。

竜夜の体温が隣から伝わって

このまま寝てしまえるような気がした。


「…美稀、そろそろ、帰るか。」

「…ん…。」


僕は、こてんっと

竜夜の肩に頭をあずけていた。


自分の感情に任せて

そのまま眠りにおちた。
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