君=花=俺∗﹡
「………美稀?」

「………今は、なんて返事していいか、わからないけど。……ありがとう。」


僕は、目を逸らしてそう言った。


耳が熱くて

うまく顔が見れなかった。


「……帰るか。」

「………うん。」


頷くと、くぃっと竜夜は手を引いてくれた。

心なしか、いつもよりも触れた手が熱いような気がした。
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