君=花=俺∗﹡
「………でも。僕といても、竜夜のこと傷つけるばかりだから、その。嫌になったらいつでも言っていいし、だからっ…。」


僕の言葉は

途中で竜夜に遮られた。


「俺の手を離すな。たとえ、お前が俺のことを傷つけても、俺はそれ全部受け止めるから。俺は、お前のそばにいるから。」


悲しいわけでも

苦しいわけでも

辛いわけでもないのに


僕の頬を涙が伝った。
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