君=花=俺∗﹡
結局車に乗っている間も

ずっと僕の右手は、竜夜の左手の中だった。


「…美稀。」

「ん…。着いた…?」

「おう。……はい、お茶。」


冷たい緑茶のペットボトルを手渡されて

こくり、とそれを飲んだ。
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