ペンギンの面接
俺はエリート?
俺の名前は涼三谷 涼 (すずみや りょう)。

クーラー会社に勤めるトップエリートだ。



今日は人がいないとのことでバイトの面接をすることになった。


ふ…、かわいこちゃんだったら、この俺の魅力でクーラー効かなくしてやるぜ。

おっと、いけねぇ。よだれが…フキフキ…

さて、どんな小娘か見てやろうじゃねぇか。








「は~い、じゃあ次の人~。」


「失礼します。」



ガララッ!


「………………



……………」(←この間約2分)



長く黒く毛深い…手?

黄色と赤の…髪?

ペタペタした…靴?


ひょっとこを優に超えた…口?



多分…俺の見間違いだ、うん。
みんなも普通通りだもんな、うん。


この人(人?)が俺にとって、温暖化の影響を受けつつあるところに住み、ダンスやサーフィンの映画に出てるあれだと見えるのは

俺だけに違いない!
冷静に冷静に…


「はい、じゃあまずお名前から…」


「あ、ペンギンです。よろしくお願い致します…」







やっぱりペンギンか――――い!!
しかも礼儀正しいな~!

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