天才少年と完璧少年…そして普通少女
完璧少年の猫破り
とある四時限目に入る前の、15分の休憩に、事件は起きた
「ねぇ、林崎さん。お昼一緒食べるよ」
「え…」
与永からの昼食のお誘い。
しかも拒否権なし。
『食べよう?』ではなく『食べるよ』…どこまで勝手なんだ…
「いいなぁ〜、お昼一緒食べれるって〜」
「あの子が与永君と昼食一緒にする子なの?」
「うわー、地味ぃー」
女子の視線が怖いのですが。
あの子達と一緒に食えばいいじゃないっすか、与永さんよぉ。
「俺の言うこと聞けないとか有り得ないよね、そう思うだろ?林崎さん?」
こ、こいつ…昼食は一人を満喫しようとしていたのに…!!
「第二体育準備室に来い。来なかったら結羽から聞いたお前の恥ずかしい秘密を全校生徒に広めるぞ」
な、何それ…
恥ずかしい秘密!?
何!?結羽、何吹き込んだの!?与永に!!
あー、なんか私の青春が終わりそうな気がする。
さらば、愛しき青春よ…
「てか、第二体育準備室って…」
キーン
コーン
カーン
コーン____。
非情な授業開始の鐘が、地獄の昼食が始まる一時間前の合図だと思うと、胃が痛くなるのだった…