いけてない私の育てかた
お昼休み私は楓とお弁当を食べていた。

皆はいつの間にあの二人仲良くなったんだ?なんて話してるみたいだけど、楓はちっとも気にしない。

どうしたら楓みたく堂々としていられるんだろう?思いきって聞いてみると、


「言わせたい奴には言わせておけばいいだけ。」だそうだ。


「どう、ほのかメガネなくても大丈夫そう?」


「うん。なんとか。」

へへへ

なんとも曖昧に笑ってしまった。

「思ってることがあればちゃんといいな。

私達友達じゃん。」


友達……、

嘘っ?ホントに?

小学生以来いなかった友達。


「迷惑だった?

ならっ」

楓の言葉を遮って、

「迷惑なんかじゃない!

私、ずっと友達いなくてホントはずっと欲しかったんだ。でも私を見ると皆逃げていっちゃうから……。」

下を向く私。

今までの私は何かあればすぐ下を向いて事がすぎるのをじっと待っていた。でも楓と知り合って少しづつ前を向いてもいいんだと気付かせてくれた。

私は楓の目を見て、

「私こそ楓の友達いや、親友になりたい!」


昨日も見せてくれたハニカンダ楓の笑顔。

「うん。私達親友だね。」
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