お菓子な男の子
「亮輔くんは星に興味ある?」
「星、かぁ…うん、好きだよ。うちに大きな望遠鏡もあるよ」
「すっご~い‼ねぇ明日、亮輔くんも一緒に行こうよ!」
「え、リンゴ!?」
なんか展開が……2人で行くんじゃなかったっけ?
真島くんもまんざらじゃない顔してるし。返事はやっぱり……
「うわぁ、嬉しいな!行くよ!」
だよね。
リンゴと連絡先を交換したあと、真島くんはにっこり笑って、席に戻っていった。
「ちょっとリンゴ」
「うはははぁ~!やったぁ!亮輔くんのLINEのIDゲットしちゃったぁ‼」
「え?」
まさか、リンゴ…真島くんのこと……
「好き……なの?真島くん…」
「うん!だって優しくて可愛くてカッコいいんだも~ん‼」
「私、真島くんとLINEしてるから言ってくれれば…」
「いーの!正攻法で知りたかったの!」
いつもと違うテンションで嬉しそうに携帯を見つめるリンゴを見てたら、なんだか全てがよくなった。
いっか。真島くんが増えても。
「おい、杏奈」
「斗真。なに?」
真島くんが去るのを待っていたかのように、すごく不機嫌そうな顔をした斗真が近づいてきた。
何に怒っているのか分からないけど…
「明日、部活休みなんだ」
「ふ~ん」
「俺も興味ある。星」
「そうなの。それが?」
へぇ。斗真も一緒に行きたいんだ、プラネタリウム館。真島くんに対抗でもしてるのかな?
でもこっちからは言わない。だって、だんだん赤くなってく斗真、面白い。
「だ、だから……」
「なぁに?」
「俺も……」
「聞こえないんだけど」
その時、チャイムが鳴って、先生が教室に入ってきた。
「ホームルーム始めっぞ~!席つけ~」
「斗真、先生きたよ。席に戻んなきゃ……」
「俺もプラネタリウム館行くからなっ‼」
そう言い放って、斗真は去っていった。
リンゴが驚いたように、後ろから身を乗り出した。
「アンちゃん。斗真くん、どうしたの?」
「明日プラネタリウム館行くんだって。奇遇だね」
「へぇ~。奇遇だね」
残念でした、斗真。
“一緒に”って言わなかったもんね(笑)
「星、かぁ…うん、好きだよ。うちに大きな望遠鏡もあるよ」
「すっご~い‼ねぇ明日、亮輔くんも一緒に行こうよ!」
「え、リンゴ!?」
なんか展開が……2人で行くんじゃなかったっけ?
真島くんもまんざらじゃない顔してるし。返事はやっぱり……
「うわぁ、嬉しいな!行くよ!」
だよね。
リンゴと連絡先を交換したあと、真島くんはにっこり笑って、席に戻っていった。
「ちょっとリンゴ」
「うはははぁ~!やったぁ!亮輔くんのLINEのIDゲットしちゃったぁ‼」
「え?」
まさか、リンゴ…真島くんのこと……
「好き……なの?真島くん…」
「うん!だって優しくて可愛くてカッコいいんだも~ん‼」
「私、真島くんとLINEしてるから言ってくれれば…」
「いーの!正攻法で知りたかったの!」
いつもと違うテンションで嬉しそうに携帯を見つめるリンゴを見てたら、なんだか全てがよくなった。
いっか。真島くんが増えても。
「おい、杏奈」
「斗真。なに?」
真島くんが去るのを待っていたかのように、すごく不機嫌そうな顔をした斗真が近づいてきた。
何に怒っているのか分からないけど…
「明日、部活休みなんだ」
「ふ~ん」
「俺も興味ある。星」
「そうなの。それが?」
へぇ。斗真も一緒に行きたいんだ、プラネタリウム館。真島くんに対抗でもしてるのかな?
でもこっちからは言わない。だって、だんだん赤くなってく斗真、面白い。
「だ、だから……」
「なぁに?」
「俺も……」
「聞こえないんだけど」
その時、チャイムが鳴って、先生が教室に入ってきた。
「ホームルーム始めっぞ~!席つけ~」
「斗真、先生きたよ。席に戻んなきゃ……」
「俺もプラネタリウム館行くからなっ‼」
そう言い放って、斗真は去っていった。
リンゴが驚いたように、後ろから身を乗り出した。
「アンちゃん。斗真くん、どうしたの?」
「明日プラネタリウム館行くんだって。奇遇だね」
「へぇ~。奇遇だね」
残念でした、斗真。
“一緒に”って言わなかったもんね(笑)