お菓子な男の子
「もう!さっきはどうなるかと思ったでしょ!」
「ごめんごめん。傑作だったからアンちゃんにも見せたくて」
「古典の授業の度に笑っちゃいそう…」
「うん、あの絵はインパクトありすぎだよ。林檎ちゃん、特徴とらえすぎ」
「亮っ…!」
昼休み、いつの間にか真島くんが後ろにいた。
真島くんは私たちに絡んでくることが多い。他の男子といるよりもこっちにいるほうが多くて、でも千夜先輩みたいにウザさを感じたことはない。
「りょ、亮輔くん!見ちゃったの…?」
「斜め後ろだからね、席。僕も笑いそうになった」
「恥ずかしいぃ…」
「そんなことないよ。絵が上手なのは林檎ちゃんのいいところだよ」
「ありがとう~‼」
真島くんの笑顔に、リンゴはメロメロだ。心ここにあらずのリンゴをよそに、お昼のパンを食べようとしてた私に、真島くんの顔が近づいてきた。
「杏奈ちゃん」
「ん?」
「授業中に杏奈ちゃんの笑顔が見れてよかったよ」
「ん!?」
なに、急に。恥ずかしくなってきた。笑顔がって……
見られてるなんて思わなかった。真島くんの笑顔にもドキッとして…
その時、廊下から悲鳴が聞こえてきた。悲鳴?いや、黄色い声。
そのキャーキャーが、だんだん近づいてくる。
「あぁ、ごめんね。通してもらっていいかな?はははっ、ありがとう。え?写真?う~ん、また今度でもいいかな?あ、連絡先?ありがとう、今度連絡するね」
この声は……
「ごめんごめん。傑作だったからアンちゃんにも見せたくて」
「古典の授業の度に笑っちゃいそう…」
「うん、あの絵はインパクトありすぎだよ。林檎ちゃん、特徴とらえすぎ」
「亮っ…!」
昼休み、いつの間にか真島くんが後ろにいた。
真島くんは私たちに絡んでくることが多い。他の男子といるよりもこっちにいるほうが多くて、でも千夜先輩みたいにウザさを感じたことはない。
「りょ、亮輔くん!見ちゃったの…?」
「斜め後ろだからね、席。僕も笑いそうになった」
「恥ずかしいぃ…」
「そんなことないよ。絵が上手なのは林檎ちゃんのいいところだよ」
「ありがとう~‼」
真島くんの笑顔に、リンゴはメロメロだ。心ここにあらずのリンゴをよそに、お昼のパンを食べようとしてた私に、真島くんの顔が近づいてきた。
「杏奈ちゃん」
「ん?」
「授業中に杏奈ちゃんの笑顔が見れてよかったよ」
「ん!?」
なに、急に。恥ずかしくなってきた。笑顔がって……
見られてるなんて思わなかった。真島くんの笑顔にもドキッとして…
その時、廊下から悲鳴が聞こえてきた。悲鳴?いや、黄色い声。
そのキャーキャーが、だんだん近づいてくる。
「あぁ、ごめんね。通してもらっていいかな?はははっ、ありがとう。え?写真?う~ん、また今度でもいいかな?あ、連絡先?ありがとう、今度連絡するね」
この声は……