お菓子な男の子
「あ?串の色?」
「そう、1本目に食べた串の先端、色ついてたでしょ?何色だった?」
「知らねぇよ。すぐ捨てたし」
「ほんと食べ物以外に興味持たないやつだよね、斗真は……って食べ過ぎ‼野菜外さない‼」
「うるせぇな。好きなもんだけ食う主義なんだよ」
私たちの会話に一切の介入をせずただ食べ続けていた斗真に声をかけてみたけどムダだった。てか肉ばっかり食べてる。串にもささないで網の上に次々置いて、焼けたら食べて……焼肉屋と変わんないじゃん!
「きもだめし……天文部と関係ないけどコウちゃんと一緒ならいいかも!」
「いや、きもだめしってのは冗談で……」
「あんなに張りきってたじゃない。なに?私と一緒なのがイヤなの?」
「いや、それは……あ、ほらマシマリョくんだって、せっかく流星群見にきたのに、きもだめしなんて反対だろ?」
さっきまで争っていた真島くんに助けを求めている。
花梨ちゃんが絡むと情けなくなる千夜先輩に、真島くんはにっこりと笑った。
「いいんじゃない?きもだめし。男女の仲を深めたかったんでしょ?」
「そ……そう……だね……」
自分が言った言葉を返された千夜先輩は、花梨ちゃんに腕を組まれながらうなだれた。
きっと予想外だったんだろうな。斗真とリンゴが勝手に行動することも、花梨ちゃんとペアになることも。私にとっては都合がよかったけど。うなだれながらも私に視線を送る千夜先輩は無視無視。
ふと後ろを見ると、両手にお肉やら海鮮やらを大量に持ったリンゴの姿が見えた。
「リンゴ!私にもお肉ちょうだい」
「うん、いいよ!あ、そうだアンちゃん」
「ありがと。なに?」
「さっきの串、交換しない?」
「へ?」
受け取ったお肉を落としそうになった。
リンゴのことだから、とっくに食べ物のことしか考えていないと思ってた。
「え、ど、どうして?」
「だって私、亮輔くんと一緒がいいもん!」
言われて気づいた。千夜先輩と一緒じゃないことしか考えてなかったけど、そういえばさっき見えたとき、真島くんは私と同じ黄色だった。確かリンゴと久喜会長は赤。赤は3人分作ったって言ってたから、きっと斗真は赤。
私と真島くんがペアってことか!ちょっと気まずいかも……斗真と久喜会長のほうが……
「そう、1本目に食べた串の先端、色ついてたでしょ?何色だった?」
「知らねぇよ。すぐ捨てたし」
「ほんと食べ物以外に興味持たないやつだよね、斗真は……って食べ過ぎ‼野菜外さない‼」
「うるせぇな。好きなもんだけ食う主義なんだよ」
私たちの会話に一切の介入をせずただ食べ続けていた斗真に声をかけてみたけどムダだった。てか肉ばっかり食べてる。串にもささないで網の上に次々置いて、焼けたら食べて……焼肉屋と変わんないじゃん!
「きもだめし……天文部と関係ないけどコウちゃんと一緒ならいいかも!」
「いや、きもだめしってのは冗談で……」
「あんなに張りきってたじゃない。なに?私と一緒なのがイヤなの?」
「いや、それは……あ、ほらマシマリョくんだって、せっかく流星群見にきたのに、きもだめしなんて反対だろ?」
さっきまで争っていた真島くんに助けを求めている。
花梨ちゃんが絡むと情けなくなる千夜先輩に、真島くんはにっこりと笑った。
「いいんじゃない?きもだめし。男女の仲を深めたかったんでしょ?」
「そ……そう……だね……」
自分が言った言葉を返された千夜先輩は、花梨ちゃんに腕を組まれながらうなだれた。
きっと予想外だったんだろうな。斗真とリンゴが勝手に行動することも、花梨ちゃんとペアになることも。私にとっては都合がよかったけど。うなだれながらも私に視線を送る千夜先輩は無視無視。
ふと後ろを見ると、両手にお肉やら海鮮やらを大量に持ったリンゴの姿が見えた。
「リンゴ!私にもお肉ちょうだい」
「うん、いいよ!あ、そうだアンちゃん」
「ありがと。なに?」
「さっきの串、交換しない?」
「へ?」
受け取ったお肉を落としそうになった。
リンゴのことだから、とっくに食べ物のことしか考えていないと思ってた。
「え、ど、どうして?」
「だって私、亮輔くんと一緒がいいもん!」
言われて気づいた。千夜先輩と一緒じゃないことしか考えてなかったけど、そういえばさっき見えたとき、真島くんは私と同じ黄色だった。確かリンゴと久喜会長は赤。赤は3人分作ったって言ってたから、きっと斗真は赤。
私と真島くんがペアってことか!ちょっと気まずいかも……斗真と久喜会長のほうが……