お菓子な男の子
「何言ってんの」


真島くんは冷たかった。


「これが俺だから。いつまでもお前の作ったイメージで話してんじゃねぇよ。まぁこれで俺の復讐も終わり。もうお前と話すこともない」


何も言えない私に、真島くんは背を向けた。今来た道をひとりで歩いていく。
手を伸ばせば、足を動かせば届きそうなのに、その距離はあまりにも遠い。


ただ見つめていた背中が止まった。


「あぁ、最後にひとつ」


そう言って振り向いた真島くんの顔は……


「お前も、そして星も、昔から大嫌いだ」


すごく切なかった。
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