お菓子な男の子
「昼休み、来てただろ?アイツ。部活、とか事務連絡、とか言ってたから、そのことなんじゃねぇかと思ってよ……」
気にしてたんだ。あのときのこと。
斗真も真島くん同様、千夜先輩を嫌っている。真島くんは“先輩”をつけるだけ、まだマシ。
「今日の部活は必ず来いってだけ。なんか話があるんだって」
「話?」
「詳しいことは行ってみないと分かんない」
どうせ大した話はないと思う。ただ、集まりたいだけ。千夜先輩、意外と寂しがりやの人見知りだから。
斗真が急に真剣な顔になった。私を見つめる目は、まるで心配してるみたいで。
いきなりどうしたの?
「斗真?」
「アイツには気を付けろ。一人で近づくな。何かあったら、すぐに俺を呼べ」
「な、なに、急にそんなこと……別に千夜先輩、そこまで危ない人じゃ……」
「千夜煌はな…」
斗真が何か言いかけた。でも……
「アンちゃ~ん!掃除終わったよ~!」
「あっ、リンゴ」
「……俺、部活に行く」
「ちょっと斗真!」
「斗真くん!じゃあね!あ、ムシされた」
リンゴがくると話をやめ、部活に行ってしまった。
何を言おうとしたの?千夜先輩…何かあるの?どうして斗真が…
「いっつも不機嫌だね、斗真くん」
「リンゴ……バッドタイミング」
「え?もしかして告白の途中だった?」
「ある意味ね…」
疑問は残ったけど、小首をかしげる何も知らないリンゴに怒ったところでしょうがない。
その中心人物の待つ部室に、ゆっくり歩いていった。
気にしてたんだ。あのときのこと。
斗真も真島くん同様、千夜先輩を嫌っている。真島くんは“先輩”をつけるだけ、まだマシ。
「今日の部活は必ず来いってだけ。なんか話があるんだって」
「話?」
「詳しいことは行ってみないと分かんない」
どうせ大した話はないと思う。ただ、集まりたいだけ。千夜先輩、意外と寂しがりやの人見知りだから。
斗真が急に真剣な顔になった。私を見つめる目は、まるで心配してるみたいで。
いきなりどうしたの?
「斗真?」
「アイツには気を付けろ。一人で近づくな。何かあったら、すぐに俺を呼べ」
「な、なに、急にそんなこと……別に千夜先輩、そこまで危ない人じゃ……」
「千夜煌はな…」
斗真が何か言いかけた。でも……
「アンちゃ~ん!掃除終わったよ~!」
「あっ、リンゴ」
「……俺、部活に行く」
「ちょっと斗真!」
「斗真くん!じゃあね!あ、ムシされた」
リンゴがくると話をやめ、部活に行ってしまった。
何を言おうとしたの?千夜先輩…何かあるの?どうして斗真が…
「いっつも不機嫌だね、斗真くん」
「リンゴ……バッドタイミング」
「え?もしかして告白の途中だった?」
「ある意味ね…」
疑問は残ったけど、小首をかしげる何も知らないリンゴに怒ったところでしょうがない。
その中心人物の待つ部室に、ゆっくり歩いていった。