お菓子な男の子
「明日、部活を行う。校内ではなく、外だ。場所は……プラネタリウム館‼」
「「部活休みますっ‼‼」」


私たちは即答した。
プラネタリウム館には行く予定だった。でも、そこに千夜先輩は含まれていない。
一緒に行ったら、絶対面倒なことになる。


それに、真島くんも行くって約束をしてしまった。相性の悪い2人が一緒になったら……
それにそれに! “男2人女2人なら、2組に別れて行動しよう!さ、行こうか杏奈ちゃん” なんて千夜先輩なら言いかねないし……


真島くんのことが気になるリンゴは、私を見捨てて “そうしましょう!行こう、亮輔くん” って離れていくんだ!もう予想図が浮かんでくるよ……


「なんで休むの?なんか用事でもある?」
「あ……えと……」


言えるわけがっ……なにか、なにか考えるんだ!


「あ、言っておくけど、真島がらみは用事のうちに入らないから。こっち優先」


うっ……まるで全部見透かされてるみたい…
あれ?真島って呼び捨てにするの、初めて聞いたかも。いつもマシマリョくんって言ってたのに。


「図星?真島と遊びにいく約束でもしてた?あぁ、それとも金平…はないか」
「別に煌先輩には関係ないじゃないですか」
「これは部長命令。なんのための天文部なんだよ」
「じゃあ来週でもいいじゃないですか!」
「だめ。オープンだから行く意味あるんだろ」
「オープン関係ない!天文部だから行く意味あるの!」
「どっちもそろえば一番いいだろ!」


ここも相性悪いなぁ。リンゴも千夜先輩も素になってるし。
このままじゃラチがあかないよ!


「ストーップ‼‼」


このままじゃ…夜になるっ‼
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